カルティエ現代美術財団コレクション展にいってきた

nekomakura2006-04-30

東京都現代美術館で開催中の「カルティエ現代美術財団コレクション展」にふらふらと行ってまいりました。写真も彫刻も映像作品も揃った豪華な展覧会。美術の「び」も分からぬ人間ですがバラエティに富んだ奇抜な作品群を楽しんできました。


やはりインパクトが大きかったのは、ポスターにもなっている、ロン・ミュエックの「In Bed」。身長5メートルくらいのオバサンがベットで何か考え事をしているような作品。なんだけど、ただデカイだけじゃない。Wikipediaでも「hyper realist」と紹介されているとおり、ミュエックの作品は肌のシミから毛細血管まで本物の人間そっくりに表現されている。今にも「何見てんのよ」と起き上がりそうなオバサンの姿に見入ってしまいました。


で、タイトルを失念しちゃったんだけどデニス・オッペンハイムというアメリカのアーティストの作品も印象深かった、というか笑えた。これまた立体造形なんだけど、ものすごく長いテーブルの両端に座った二人の男(それぞれ、白と黒の服を着ている)がひたすら同じようなセリフを掛け合っているというもの。「Go back!」と「Why?」に聞えたんだけど間違ってる可能性大。ただ、延々と無機質なコミュニケーションが繰り返される様は、ユーモアがあるけれども意味深でした。


で、疑問と残念だった点。
「作品には手を触れないでください」、とドコにでもある注意書きがここにもありましたが、「In Bed」なんかはふとんを捲りあげて鑑賞するものでは?マーク・ニューソンの飛行機も、あれではコクピット内部が見れず作品の価値が半減していると思われます。


ただでさえ、美術館では数時間立ちっぱなし歩きっぱなしで身体的に疲れるのに、現代美術となるとどうしても頭も使わずにはおれないわけです。わずか一時間ばかしだったけど心身ともに疲れました。すべての美術館・博物館には電動車椅子の貸し出しサービスをしてもらいたいものです。
ヽ(´ー`)ノ
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◎ ̄ ̄◎ ころころ〜




全体的に意味不明で面白い作品ばかりだったけど、入館したのが午後5時。超急ぎ足で回ったおかげで地下の映像作品とかは十分鑑賞できませんでした。残念。時間があれば川内倫子やナン・ゴールディンの作品を、もっかい見に行きたいです。
なお、ロン・ミュエックの作品をもっと見たい方はワシントンポストのWebサイトに写真があります。