ねぎ塩そば食べ納め

nekomakura2006-03-21

都の北西に知る人ぞ知る小さな喫茶店があります。「無限洞」という名前の、ちょっと変わった名前の、雰囲気もちょっと変わった喫茶店。地元でもそれほど知名度があるお店ではなく、google先生に聞いてみてもおのぞみドットコムがレビューしているほかには目立たず、わずか170ヒットぐらい。真横の立命館大学衣笠キャンパスの住人にも「四年目ではじめて来た」という人間がいたくらい。


けれど、断言していい。
無限洞を知らずして、そしてこの「ねぎ塩そば」を食さずして、京都人を名乗るなかれ!


いや、ほんと美味しいんですってばよ、奥さん。
ねぎ、豚肉、キャベツを鶏がらで炒めた「ねぎ塩そば」は、シンプルながらも薄すぎず濃すぎず絶妙な風味。見た目は単純な料理なのに、どうやったらこの味が出せるのか、最多で一週間毎に通い詰めた私にもいまだにわからない。
ひとことで表現するならば
「絶品」。


ほかにもサンド系やオリジナルハンバーグの定食、カレーもなど。どれも量多めだけどレディースサイズもあり。飲み物系も、オレンジジュースからカフェラテまで揃っております。コーヒーにケーキセットもいかがでしょうか。


で、お店の雰囲気なんかは上の写真と「おのぞみ」さんのレビューを見てもらえれば早いと思うんだけど、私の主観ですと「before 80's」というカンジでしょうか。
どんな表現やねん、といわれそうですが、そんなに外れてはいないはず。
このブログの筆者は83年生まれ。物心ついたころには、既にこざっぱりして無機質な90年代になっていました。
一世代も二世代も前の、ブラウン管と脳内イメージの中にしか知らない、どこか「薄暗く」、「まったり」していて「とめどなくグダグダ」できる「古き良き」時代の空気圧。ニスの塗りこんだ木製のテーブル、壁に貼られた日に焼けた劇団のポスター、午前十時で止まったままの柱時計。
たぶん私たちの世代が「独力」では生み出せないだろう空間が、無限洞にはあると思うのです。


はてさて、これは私の思い入れによるおセンチな過大評価かもしれません。ギモンを持った方は、ぜひぜひ、帽子のマスターに会いに無限洞へドゾーヽ(´ー`)ノ


ちなみに立命館大学周辺は無限洞のほかにも「山猫軒(るんこさんのblogより)」や「ロイズ・ガーデン」など個性と実力のあるカフェが集まっています(下品な学生共ですいません。お世話になりました)。金閣寺竜安寺等持院世界遺産コンビも隣接しておりますゆえ、お立ち寄りあれ〜。