"世界を受け継ぐのは武器商人だ"

nekomakura2005-12-20

監督と脚本は『ガタカ』のアンドリュー・ニコル。まあ、監督名で観る行ってきました。


うーん。どうだろ。レイトショーの価格で釣り合うかな。
もっと若い頃に観たら「すげー、こんな世界があるのか」って反応してただろうけど、さすがにこの年になると題材だけで惹かれるものはない。だから、より深い物語性や演出の妙を求めてしまうなあ。
逆に題材が題材だけに、作り込んだドラマには成りにくい面もあったろうけど。


ストーリーに付いては公式サイトなり他のブログなりで書かれているので繰り返さないけど、いわゆる「自伝」ものの作り。そのため主人公に興味を持てないとツライ。まあニコラス・ケイジはいい役者さんなので合格点といえば合格点なんだろうけど、むう、いつの間にか老けていたイーサン・ホークのが良かったかも。
あと、あれだけ大物の武器商人が、あっさり一人で捕まって殺されるわけねえだろう、と言いたい。


表題のセリフは物語後半、主人公のもの。言い得て妙。国際政治の駒として保護された武器商人の姿を描いた点はよかったけど、そこらへんをもっと突っ込んでほしかった。あれ以上過激だと、どこからも予算が出なくなるのかもしれないけど・・・。


宣伝マンさんのブログによれば、そこそこ観客も入っているみたいだけど。監督や役者の名前だけではペイしないんだろうなー。うーん。
監督の次回作は『ガタカ』みたく物語性の高いものを期待。今作がダメでもちゃんと配給したてあげて下さい。


以上、ひさびさに映画館で観た作品レビューでした。
TOHOシネマズ二条は内装がgoodでしたー。